六月某日
社内の運動企画で高尾山に登る。事前に初心者コースと聞き、まぁ問題ないだろうと軽く構えていたものの、登山開始300mではやくも生命維持モードに突入。無心で山道を突き進み、なんとか山頂に到着できた。
約2時間の登山の間で流行った言葉は、
「俺、足に爆弾もってるから」
(それぞれの汗の量を比べて)「代謝がいい方がモテる!」
(疲れで会話がずさんになり、相手がつまらんことを言った時に)「あ、独り言聞いちゃった?」
山頂では、おでんを食べてビールを飲みました。
下山で乗ったリフトで、たいそうテンションがあがる。搭乗口には、「“理由問わず”飛び降り禁止」と大きく書いてあった。
六月某日
知人が働いている草枕というカレー屋に行くも、ちょうどランチと夜営業の合間の準備時間にあたってしまい開いておらず。オープンまで待つかぁ、と近くの赤ちょうちんに入ったら、結局そこで落ち着いてしまった。
ビール、塩もつ、ブロッコリーとかぼちゃの串揚げ、そして、会話。目の前にいる男の子の顔を見ながら、心の中でじっとりと「あぁ、わたしは今、完全に恋にうつつをぬかしている」と思う。同時に、一番辛かった、空気を吸うだけで涙が出たような日々のことも色濃く思い出したりする。
毎日は楽しい、とても楽しいが、世界を呪って過ごした日々のことも忘れたくない。結局わたしはどこへも行きたくない、昔と変わらずの臆病者である。
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